2012年11月24日 (土)

ノーベル賞授賞式関連

12月10日、山中教授のノーベル賞授賞式がストックホルムで行われる。それに関して以下の記事が静岡新聞22日の夕刊に載った。

『田中真紀子文部科学相は22日の閣議後記者会見で、山中伸弥京都大学教授に医学・生理学賞が授与されるノーベル賞の授賞式(12月10日、スウェーデン・ストックホルム)に出席しない意向を明らかにした。
ノーベル賞で日本人受賞者が出た場合には、文科相が授賞式に出席するのが通例。田中文科相は「(山中教授夫妻からは)自宅に電話もよくいただいている。(授賞式出席は)光栄なことだが、風邪も引きそうだし、個人的に話ができればそれをもって最大の光栄だと思っているので参りません」と述べた。』

記事からする田中真紀子の行動の裏に何かあるのかどうかは知る由もないが、風邪も引きそうだしなどの見え透いた言動には、多分に違和感を感じる。

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2012年10月11日 (木)

山中教授のノーベル賞受賞

京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した。最近の日本人にとって久々の朗報である。

1.最初にその偉業を思う
  学者でもないし、研究者でもない私にとっても、、「夢の再生医療を実現に近づける人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、僅か四つの遺伝子導入で生み出した」偉業をTV等で解説されると、その業績の大きさが凡そ想像できる。
これからの研究や、医薬への応用等によって人類の受ける恩恵を思うと、とてつもなく大きな業績であり、本当に嬉しい受賞である。

2.受賞会見の挨拶
  受賞時の会見挨拶では、
  ①支えてくれたものへの感謝
日本、日の丸の支援がなければこんなに素晴らしい賞を受賞できなかった。将に日本が受賞した賞であると国への感謝、支えてくれた人たちへの感謝、家族への感謝、お母さんへのお礼を込めた報告等、総て謙虚に自分一人の賞ではないことを述べた。
ノーベル賞ではないが、世の中では兎角、自分一人でやった業績のようにまくし立てる人々の多い中で、山中教授のような発言は心にしみる。
特に一緒に苦労した高橋和利氏(京大講師)の名前を再三にわたって挙げて彼への感謝の意を表したのには胸を打たれた。

  ②受賞とその責任に就いて
これからの再生医療や創薬への利用も期待される中での責任を果たしてゆくのが、これからの課せられた責任と語っている。

3.挫折を乗り越えて
  スポーツ外科医を目指して挫折、手術が不得意で「じゃまなか君」と呼ばれた経緯もあり、「どれだけ手術が上手でも治せない病気や怪我がある。治せるのは基礎研究ではないか」と、基礎医学研究に転じ、留学から帰国後は、一時うつ状態になるなどの波乱続きの中で「人間万事塞翁が馬」を、心の支えにしてきたという。
私も自分自身の経験から、長い人生の中で一度も挫折感を味わった事がないという人が居たら、私はその人は信用できないと思っている。

4.出身校に就いて、
  山中教授の出身校は神戸大学医学部で、その後の経緯は発表されているとおりである(神戸大、臨床研修医、大阪市立大大学院、米グラッドストーン研究所、奈良先端科学技術大大学院教授、京都大教授)。
特に取り上げたいのは、実社会において殆ど業績もないのに、兎角出身校を鼻の先にぶら下げる者の多い中で、山中教授は神戸大を基礎に着実に足場を固めてきた経過を思う。
人は人生において、卑近な例では会社に対して、ひいては社会に、国に、人類に対して、どのような貢献をしたかに就いてこそ、真価を問われるべきであると考えるからである。

5.最後に、人は一人では生きられないということである
  山中教授とiPS細胞との出会い。ご自身が生まれた年に、ジョン・ガードン教授の、核移植技術を使ってのクローンカエルの実現という運命的な研究成果。そして今回の同時受賞。人生は出会いである。特に高橋和利氏との出会い等を考えると、人は一人では生きられないと改めて思う。  

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