2011年10月 3日 (月)

ウッド・ギャラリー

我が家の近傍にウッド・ギャラリーなる展示場が開設された。この展示場はK建設が開設したもので、むく材(合板等のようなものではなく、完全な一枚板)各種と一部テーブルやデスク等の製品を展示し、お客の注文に応じて、それらの素材を使った製品を作りましょうという展示場兼受注場である。(写真は何れもクリックで拡大します)Img_2393 展示場内には、各種むく材が並べて立てかけられ、お客の好みで選択できるようになっている。この種の素材に興味のある向きには、垂涎の材が適正な価格で展示されている。
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写真左は、むく材の展示風景。因みに展示されている材は、けやき・たも・なら・とち・くす・まつ・つが・すぎ・イロコ(アフリカチーク)・アパン(カメルーン)・パドック(カメルーン)等で何れも木目や色調等素晴らしい。写真右は、モンキーポット(日立の宣伝にある、此の木何の木といわれている木)を輪切りにした丸座卓で脚は客の好みによって高さも形も変えられる。

私がY社に在籍中、木材の購入から、製材・乾燥・木取り・合板等の最初の工程から機械加工部門までの木材部門を受け持ったことがある。
当時のY社の製品には多量の木材が使われていて年間、ン万立法メートルが使用されていた。其の種類も多種多様で、原木・板材・合板・木取り材・パーチクルボード、それに各種化粧材や化粧単板等々、日本は勿論世界各地から集められた。
特に多く使われたものは記憶にあるものだけ挙げてみても、ブナ、楓、スプルース等を主体とする木材や、化粧材では、オーク・ウォールナット・チーク・マホガニー・ローズ・ジャカランダ・ソノケリン・サペリ・マトア・シカモア等々多種で、今では貴重材と言われる材も揃えていた。

其の加工技術も業界では有名で、コンピューター制御の乾燥技術と相俟って、最高歩留まりを求める製材・木取り・合板加工技術や、特に部品加工に於ける機械加工技術では、±0.05mmの精度を確保する技術を確立したことは、当時の木材加工技術業界としても画期的だった。

当時から随分年数が経った。Y社もいつの間にかエレクトロニクス製品にシフトする様になり、製品も多様化するとともに、使用材料も次第に木材からプラスチックや金属材料に特化するようになり、伴って木材の使用量も激減した。そんな経緯もあって業務内容も木材部門から次第にエレクトロニクス部門へとシフトした。
然し矢張り良い木工製品に会うと、なんとなく興味が惹かれるし特にむく材の木目・色調等には木材特有の温もりがある。
そんな時に近傍に開設されたウッド・ギャラリーには特別な興味と親しみを覚える。

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2011年5月31日 (火)

羊も衣替

5月20日は所用の為早い朝食を摂っていた。
見るともなく見ていたTVで今日、動物園で羊の毛を刈るイヴェントがあると言っていた。実は2年前に同じ動物園で羊の毛刈りを見たことがある。

用を早々に済ませた後、動物園へ行く。イヴェントの行われる「ふれ合い広場」は入口から入って一番奥にあり結構な距離がある。園内に特別な乗り物はないので歩く以外に方法はない。

見学に幼稚園児も来ていたし、報道関係者も来ていた。10時から始まる。
前回と同様に、英国原産のサフォーク種「ベス・雌9歳」「ヒカル・雄9歳」「モカ・雌6歳」の3頭の毛を刈る。
Img_1657 写真はモカの毛刈りで4人がかりでの作業。前足、後足、首に夫々1人づつ付いて押さえ込み、1人が専用バリカンで刈り込む。緊張気味の羊もバリカンが入ると観念したのかおとなしくなり、40分ほどで1頭を刈り終える。

カットの済んだ羊は、押さえられていた手を離すと脱兎のように逃げ出す。
   刈り終へし羊脱兎のごとく去ぬ
そして後はすっきりと夏型に衣替えして気分も良さそうに他の山羊の方へ行ったりして、すっかりリラックスしたように見える。
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俳句でも「羊の毛刈る」「羊剪毛」等が晩春の季語となっている。

ふれあい広場への道を、園内を見ながら歩くと、家族ずれなどがあちこちに来ているものの昔のような賑わいがなく、これでは採算が合わないのではないかと思った。

5,6年前に北海道へ行った時に旭山動物園を見たことがある。あの時の賑わいから見るとこの動物園は全く閑散としているといってよい。旭山動物園にはお客をひきつける仕組みが工夫されていたしそれだけに動物との肌のぬくもりを感じさせる配置がなされている。

最近の若者の時間の過ごし方を見ていると動物園経営も段々難しくなっていることがうなづけるが、それだけに、ドラッカーの言う「顧客の創造」が切実な課題である事がわかる。
今日で5月も終わる。

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2009年5月12日 (火)

羊の毛刈り

朝のローカル放送で浜松動物園で羊の毛刈りをすると聞いて、予定変更して急遽出かけることにした。聞いてはいたが見たことが無い。
歳時記によると『4月か5月頃が多い。かつての日本では(特に敗戦後)、羊が多く飼われていた。その後、経済発展と輸入ウールの影響で飼育頭数は激減。現在は羊の毛を刈る場面を実際に目に出来るのは、観光地やある種のパフォーマンスとしてのものに限られる。』と、ある。

浜松動物園で飼育する羊は、英国原産のサフォーク種のモカ(雌4歳)、ヒカル(雄7歳)、ベス(雌7歳)の3頭。
同園内の「ふれあい広場」の一角で行われた。
そばに20歳代の可愛いい女の子も居たので係員の一人かと思って聞いてみたら、獣医だった。考えて見たら動物園だから獣医がいるのは当たり前のことだが、まさかこの若さの可愛いい獣医がいるとは想像していなかった。
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同園職員5人が一組となって、頭・前足・後足・背中等を押さえ込んで、1頭づづ電気バリカンや鋏などで慎重に刈り取ってゆく。一寸傷ついた箇所は、獣医がすかさず消毒し薬を塗って縫合してゆく。
上の写真で刈っているのは、若い獣医で手つきも堂に入っている。1.5時間程で作業は終了する。
Photo_3  刈られている内にも時々ピクピクと動くが大概は観念して大人しくしている。
刈られた羊は、涼しげな姿へ衣替えして、軽くなった体一杯に力を漲らせて走り去る。

久しく動物園には行っていなかったが、羊の毛を刈る光景を見ながら此処にも、一所懸命に働いている人たちが居るのを知って頼もしくなった。
殊に若い女の獣医が此処に働いているのを見て、考えれば当たり前のことながら感心した。
羊の毛を刈る光景を見ることが出来た以上に、仄々としたものを感じて帰った。

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