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2017年10月16日 (月)

落葉松黄葉

俳人協会・俳句文学館発行の10月俳句カレンダーに根岸善雄氏の俳句が掲載されている。ほんだゆき氏の解説が添えられている。

  月明に炎立つ落葉松黄葉かな 根岸善雄

2910_21_2 『絵画でも観ているような美しさに、息を呑むほどだ。
 
 落葉松黄葉は作者の詩世界を高揚させる。一糸の乱れもない完璧把握に落葉松黄葉の幻想的な光景が蘇る。掲句も愛憐の情を芯に秘めつつ画布に載せるような染筆で成されていて、読者の心を離さない。

 不用な景を削り去って表現簡潔。それだけに一層月明の落葉松が際立って美しい。
 

 一句を成すということは表現技術というより、その人の奥の奥にある生き方そのものである。 いのちとも繫がるもので作品からそんな声が聴こえてくる。
 

 行雲流水の心で一点の執着もなく俳句を詠んで行きたいと作者は吐露されている。
 

 俳句は「師系の文学」と言われる。水原秋櫻子一筋に研鑽を積まれた作者の美意識は、さらなる深淵へと誘われている。(ほんだゆき) 』

(註:「炎立つ」は「ほたつ」と読む)


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2017年10月13日 (金)

金木犀

仄かに良い匂いが漂っている。そうだ、金木犀だ。
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夕日さすいみじき角度金木犀     林 翔  
木犀の香に光年の夜空あり    工藤義夫

なにかと慌しい世の中、時には金木犀の香にゆっくりと浸ろう。

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