« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月30日 (金)

原人句碑

浜名湖の最北端に猪鼻湖と呼ばれる、猪鼻瀬戸によって区切られた湖がある。その北岸一帯は三ケ日町と呼ばれる地帯でその中に只木地区と呼ばれる地区がある。

『その只木地区の採石場で、昭和33年秋に赤土の中から多くの獣骨化石が発見されて、専門家の鑑定結果、洪積世のものであると云う判定が為された。
そして又、三ケ日高校に保管されていた人類の腰骨数片なども見つけられた。

以来重なる調査結果、人骨発見は日本の旧石器文化の確認となったばかりでなく、当時の日本人の生活状況等を解明する貴重な資料ともなり学会に与えた影響、貢献は大なるものがあった。(俳誌「海坂」より)』

爾来色々の経緯があって、この場所に、俳誌「海坂」の主宰であり蛇笏賞作家である百合山羽公氏(百合山氏は同じく蛇笏賞作家の相生垣瓜人氏と海坂の共同主宰だった)の句碑が建てられた。「原人句碑」と呼ばれる。

原人の歯牙凍蝶となりにけり 羽公

A_2原人の歯牙が凍蝶となったという幻想がここに案内された時の荒涼とした印象から生まれた。(俳人協会刊 百合山羽公集より)』

と句碑の傍らの説明書に記されている。

又、句碑に就いて浜松市の説明書きには、
『この碑は平成5年3月に三ヶ日町教育委員会(当時)により只木遺跡内に設置されたものです。
只木遺跡で発見された「三ケ日人骨」は、調査当時(昭和34~36年)の分析技術では洪積世(更新世)と判断されましたが、後年、分析技術・機器の進歩により、縄文時代早期のものであると結論付けられました。
三ケ日人骨の時代観は変りましたが、私たちの祖先の記録がこの地に刻まれていたことに変りはありません。
発掘調査や遺跡の保存・活用のために尽力されてきた地元を始め、多くのかたがたに感謝すると共に、郷土の歴史・誇りとして、後世に語り継いでいきます。平成26年12月 浜松市』と記されている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »