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2016年8月 2日 (火)

花火

俳人協会・俳句文学館発行、平成28年8月のカレンダーに、俳誌「馬醉木」名誉主宰である水原春郎氏の俳句が掲載されている。清水節子氏の解説文がある。

 天上に君あり地には大花火  水原春郎

2808_11_2   『「自註 ・水原春郎集」に所収。平成16年作。

「伊豆高原の花火大会。榮之君が元気の時はいつも一緒で楽しかった。天上から見ているに違いない」と作者の言葉が添えられている。「天上の君」は「馬醉木」德田千鶴子主宰のご夫君である。

 「天上に君あり」と言い切った勁い措辞には、作者の「天上の君」への深い思いが溢れている。
 「天上から見ているに違いない」と述べておられる作者は、花火の打ち揚がる瞬間、天上へ呼び掛けておられるのかもしれない。

 大空に開く花火を見上げておられる作者の胸臆には、「天上の君」と一緒に過ごした遠い日が去来しているのであろう。

 「天上に君あり」の心情的な表情に対し、「地には大花火」の大胆な結びが印象的で、心を惹かれる一句である。(清水 節子) 』


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