« デコちゃんの「わたしの渡世日記」 | トップページ | 道路が息づく »

2014年2月19日 (水)

おくのほそ道

俳句で芭蕉と言えば直ぐに「おくのほそ道(奥の細道)」を思い出す。
Photo_4
『「おくのほそ道」は、元禄文化に活動した俳人松尾芭蕉による紀行文集。元禄15年(1702)刊。日本の古典における紀行作品の代表的存在であり、芭蕉の著作中で最も著名で「月日は百代の過客にして…」という序文により始まる。

作品中に多数の俳句が詠み込まれている。「奥の細道」とも表記されるが、中学校国語の検定済み教科書ではすべて「おくのほそ道」の表記法をとっている。読み易い文庫判は、岩波文庫、角川ソフィア文庫、講談社学芸文庫がある。

芭蕉が、ほとんどの旅程で弟子の河合曾良を伴い、元禄2年3月27日(新暦1689年㋄16日)に江戸深川の採荼庵(さいとあん)を出発し(行く春や鳥啼魚の目は泪)、全行程約600里(2400キロメートル)、日数約150日間で東北・北陸を巡って元禄4年(1691年)に江戸に帰った。「おくのほそ道」では、このうち武蔵から、下野、岩代、陸前、陸中、陸奥、出羽、越後、越中、加賀、越前を通過して旧暦9月6日美濃大垣を出発するまでが書かれている(蛤のふたみにわかれ行秋ぞ)。曾良の随行日記も、没後数百年を経て曾良本と共に発見されている。(wikipedia)』

俳誌「俳句」2012年7月号にも『はじめての「おくのほそ道」』と題する特集記事が出ていて、其の別冊に『書いて覚える「おくのほそ道」』がある。その中の俳句を取り上げてみる。

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家   人生は旅

行く春や鳥啼き魚の目は涙     旅立ち

あらたふと青葉若葉の日の光    日光
しばらくは滝にこもるや夏の初め 黒髪山
夏山に足駄を拝む首途かな     黒羽

木啄も庵は破らず夏木立      雲巌寺
野を横に馬引き向けよほととぎす 殺生石
田一枚植ゑて立ち去る柳かな    蘆野の柳
風流の初めや奥の田植ゑ歌     須賀川
世の人の見つけぬ花や軒の栗    栗の花

早苗とる手もとや昔しのぶ摺り   信夫の里
笈も太刀も五月に飾れ紙幟     飯塚の里
笠島はいづこ五月のぬかり道    笠島
桜より松は二木を三月越し     武隈の松
あやめ草足に結ばん草鞋の緒    宮城野

蚤虱馬の尿する枕もと       尿前の関
涼しさをわが宿にしてねまるかな 尾花沢
這ひ出でよ飼屋が下の蟾の声
眉掃きを俤にして紅粉の花
閑かさや岩にしみ入る蝉の声    立石寺

五月雨をあつめて早し最上川    最上川
ありがたや雪をかをらす南谷    出羽三山
涼しさやほの三日月の羽黒山
雲の峰いくつ崩れて月の山
語られぬ湯殿にぬらす袂かな

あつみ山や吹浦かけて夕涼み    酒田
暑き日を海に入れたり最上川
象潟や雨に西施がねぶの花     象潟
汐越や鶴脛ぬれて海涼し
文月や六日も常の夜には似ず    越後路
荒海や佐渡に横たふ天の河

一つ家に遊女も寝たり萩と月    市振
早稲の香や分け入る右は荒磯海   越中路
塚も動けわが泣く声は秋の風    金沢
秋涼し手ごとにむけや瓜茄子
あかあかと日はつれなくも秋の風
しをらしき名や小松吹く萩薄

むざんやな甲の下のきりぎりす   多太神社
石山の石より白し秋の風      那谷
山中や菊はたをらぬ湯の匂ひ    山中
今日よりや書付消さん笠の露 
庭掃きて出でばや寺に散る柳    全昌寺

物書きて扇引きさくなごりかな 天竜寺・永平寺
月清し遊行の持てる砂の上      敦賀
名月や北国日和定めなき
寂しさや須磨に勝ちたる浜の秋  種の浜
波の間や小貝にまじる萩の塵
蛤のふたみに別れ行く秋ぞ    大垣

|

« デコちゃんの「わたしの渡世日記」 | トップページ | 道路が息づく »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99342/59161686

この記事へのトラックバック一覧です: おくのほそ道:

« デコちゃんの「わたしの渡世日記」 | トップページ | 道路が息づく »