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2013年12月18日 (水)

道しるべ

俳人協会・俳句文学館発行、平成25年12月の俳句カレンダーに鷹羽狩行氏の一句が掲載されている。
鶴岡 加苗氏の解説文がある。

  枯野ゆく一番星を道しるべ   鷹羽狩行

25121_2  読み手が情景を思い浮かべているうちに、作者の「枯野」へと自然にいざなわれていくような、静かながらも強い求心力をもつ一句である。平成21年作。22年刊『十六夜』の掉尾を飾った。

 「一番星」とは何の象徴だろう。それを考えるとき、「狩」同人会長である山口速の〈なほ遠く往けと枯野の道しるべ〉を思い出さないわけにはいかない。
 昭和55年の作であるが平成20年、狩30周年の同人アンケートにおいて、「残したい狩の一句」ベスト3に選出された句でもある。

 掲句にはこの秀吟に対する相聞の意も含まれていると思う。もちろん狩行にとっての「一番星」は、師と仰いだ誓子であり不死男であろう。

狩主宰の現在は、弟子にとっての自身である。そして願わくは、速をはじめとする門弟一人ひとりが、「一番星として輝けよ」との思いも込められている...とすると、偏った鑑賞に陥るだろうか。
 どこまでも続く枯野行である。今年10月、「狩」は創刊35周年を迎えた。(鶴岡 加苗)

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