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2013年1月 1日 (火)

寿(いのちなが)

俳人協会・俳句文学館発行、平成25年1月の俳句カレンダーの巻頭に水原春郎氏の新年の俳句一句が掲載されている。

 これよりの計を初湯に寿  水原春郎

25011 岡部名保子氏の解説文がある。

『平成18年の年初、満84歳を迎えられるひと月前の作品で、第二句集寿いのちなが)』は掲句に依る。

 「毎年元日は伊豆山荘でゆっくり温泉につかり1年の計を立てて、英気を養うのを常として...」おられるようで、水原家に代々伝わる厳粛な行事やしきたりを守り続けていらっしゃるのだろう。 透き通る湯の耀きと立ち籠める湯気、昨日とは一線を画した淑気と、めでたさの漂う空間に身も心も清められ、真っ白な月日に向き合うお姿が目に浮かぶ。

 「私はねあかで、余りくよくよしない」とエッセーにある通り、常に穏やかでユーモアあふれるご存在であるが、ご尊父秋櫻子が創刊した馬醉木」の灯を継ぎ、千鶴子氏に渡されるまでの重責と決断、そのご心労は計り知れないものだっただろう。馬醉木と同い年という奇しき縁の下で、いついつまでも長生きして頂きたい、と切に願っている。(岡部名保子)』と、ある。

解説文中にある、句集寿いのちなが)」のあとがきには、『私は正直一生に一句集持てば良いと思ってきた。しかし、馬醉木90周年記念大会の話が出て来た頃から、第二句集を出すように周囲から勧められ、どれ程のものが出来るか危ぶみつつ、云々』と第二句集を纏められた経緯が謙虚に述べられている。
『私は馬醉木と同じ90歳。こんなに長生きするとは思ってもいなかった。父母から健康なDNAを授かったものと感謝している。』が、あとがきの最後を飾っている。

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