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2012年12月 2日 (日)

人生は道連れ

毎週日曜日の朝、NHKラジオ第2放送で文化講演会の放送があり、今は塩田丸男氏の「生は道連れ」が13回に渉って放送されている。
塩田氏は、1924(大正13)年、山口県生まれ、88歳。読売新聞の記者を経て、作家として独立、俳句にも親しみ、新聞や雑誌の俳句選者も務める。

『江戸いろはかるたにも登場する「旅は道連れ、世は情」という言葉は古くから伝わることわざです。一人では何かと不安な旅も、同行者がいれば互いに助け合って、心強く過ごすことができるという意味だが、人が生きる「人生」も大きな旅といえるのではないか?そして、この大きな、またかけがえのない重要な旅を無事に過ごすためには、それこそ「道連れ」はなくてはならないものではないでしょうか?
人生の道連れといえば、まず思い浮かべるのが夫婦です。これほど強固な、互いの助けになる道連れはないでしょう。しかしそれ以外にも、両親や友人、恩師など、人生には多くの様々な道連れがあり、それぞれに重い役目を持っています。
今回は88歳を迎えた塩田氏が、戦前から戦後へと生き抜いて来た人生を振り返ります。そして、その長い旅路で見た人間の生と死、そうした多くの道連れとの心の交流を通して、生きる楽しみや心の持ち様を考えたい。』と、ネット上に記されている。

今までの放送の中でも
 ・「夫婦」=人生の最も長い道連れ
 ・「俳句」=自身を物知りにしてくれる道連れ
等々が過去8回に渉って放送されている。

人は一人では生きられない。長い人生の内には色々な出会いがあり、道連れが生まれる。氏の話には笑いがあり、ペーソスがあり、非常に楽しい。
そして今日(12/2)は、その第9回目で「道連れにしたくない人々」が放送された。
「人並み外れた負けん気の強い人」を例にとってユーモアたっぷりに、聞いていて楽しくなる。

その放送を聞いていて思い出したことがある。去年友人のK君から聞いた話である。

K君は売上高、年数千億円の世界企業であるY社の生産技術部門を統括した人。
定年後も技術顧問として同社に残っていたが、その間、Y社とは業種も違い、利害関係もないT社(現S社)のオーナーからの再三に渉るT社経営の要請に応じ、T社の経営を引き受けた。
T社(当時の資本金1億1000万円)は倒産寸前の状態だったが、K君は持ち前の辣腕を振るって同社を再建し、莫大な負債を完済し、優良会社に蘇生させた実績を持っている。

そのK君がある会合に出たら、良く知っているJという男に久しぶりに会った。
JがK君に話しかけてきた。「俺はN日産(註:日産自動車のローカル販売会社)で取締役になった」と30年も前のことを誇らしげに言った。
K君から見たらN日産などは、芥子粒ほどの会社でしかない。それも聞いてみたらJは定年より5,6年前に退社したという。
JはN日産でも人との関係から、塩を撒かれるように退社したということを後から聞いた。

今朝の塩田氏の講演を聞いていて、Jのような男は「道連れにしたくない人々」の内の一人だと思った。

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少し前のcogito,ergo sumブログに、人生は道連れ、という記事があった:    人生は道連れ 私が好きな人物である塩田丸男氏が、ある時期からテレビに 顔を出さなくなって寂しく感じ ... [続きを読む]

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