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2012年10月 2日 (火)

俳句添削

市販の俳句雑誌には殆ど「俳句添削教室」という欄が設けられていて、その道の先生方が指導されている。
これは各地各句会に於いても同様、指導者が句評と共に必要に応じてその場で添削指導する場合がある。

以下は既に俳誌にも掲載された添削俳句の中から、身近な適当な実例を拾ってみる。掲載された年代は最近のものからかなり以前のものも含む。
何れも指導先生が原句になるべく忠実に添削されているので、必ずしも先生の満足の行く添削句であるかどうかは判らない。

  原句 雲湧きしよりの旅愁や花辛夷
  添削 湧く雲に旅愁深まる花辛夷
        俳句は現在形で詠む

  原句 牧童の空近くなり下萌ゆる
  添削 牧の空高くなりたり下萌ゆる
           
反対の立場で詠んで見る

  原句 揚雲雀遠つ淡海を一望に
  添削 一望の遠つ淡海や揚雲雀
        一望にの「に」が気になる

  原句 少し濡れずぶ濡れになる水遊び
  添削 少し濡れ直ぐにずぶ濡れ水遊び
        間延びした表現は避ける

  原句 野菜市の行列長し在祭
  添削 野菜買ふ列の長さや在祭
       
関連した句は近づける

  原句 木の実降るおのが幹打つ音幽か
  添削 おのが幹打って木の実の音幽か
       
俳句的表現で詠んで見る

  原句 秋麗の天ひるがへす万国旗
  添削 万国旗秋麗の天ひるがへり
        なるべく魅力を心がける

  原句 晩稲田の刈られ暮色は裾より来
  添削 晩稲刈峡の暮色は裾より来
        刈るは不要

  原句 月を待つ万葉歌碑と海を向き
  添削 仲麻呂の万葉歌碑と月を待つ
        海を向くは不要 

以上はほんの一例であるが、何れも「物」を通して心を詠んでいることが伺える。

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コメント

たまたま見ていたら、この記事に突き当たりました。
この中で(少し濡れ)と言う句は、確か9月の方広寺の俳句大会で何かの賞を貰った句だと思います。
未発表句でなければならないのに既に俳誌に発表された句は違反だと思いますが、何かの間違いであってくれれば良いのですが。

投稿: 美子 | 2012年10月19日 (金) 21時31分

正規の俳句大会へ投句する時は、「自作未発表」が当然ですから美子さまの言われる通りだと思います。
選者の先生方も総てご存知ではないから選者の責任ではなく、投句者の責任でしょう。

投稿: Alps | 2012年10月21日 (日) 10時30分

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