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2012年4月 1日 (日)

花の日

俳人協会・俳句文学館発行、平成24年4月の俳句カレンダーに、大峰あきら氏の一句が載っている。

 花の日も西に廻りしかと思ふ 大峰あきら

24041_2 田島和生氏の解説がある。

『山々は、春らんまんの桜に彩られ、日輪は白く輝きながら天空を通る。
日光は花びらに透き通り、薄紅に滲む。穏やかな花の一日が暮れ、日輪はやはり西の方に廻って行ったのかなあ、とふと思う。
あきら俳句は、柔らかで、伸びやかで、こだわらず、思いのままに表現される。しかし、深い人間性に包まれている。

 氏は宗教学者で真宗教学の研究者。歌人前登志夫は「親鸞の弟子」と称したが、俳句には宗教臭はない。
掲句と同時期に<いつまでも日は西にある牡丹かな>。同様に「西」は西方浄土と見られなくもないが、西は西でいいかと思う。

 氏はフィヒテやハイデッガー研究の哲学者。実在を尊ぶ。ただ前登志夫の称するように「抜群の霊力をそなえた存在」らしく、<虫の夜の星空に浮く地球かな>のような不可思議な宇宙世界も詠み上げ、幻惑する。

 掲句は平成20年作。『群生海』所収。勢いがあり、風格のある書を眺めながら、俳句悠々の世界を楽しみたい。(田島 和生)』

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