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2012年2月 1日 (水)

雪形

記録的な豪雪が北国を襲っている。暦の上では2月4日は立春であるが、勿論本当の春はまだまだ先のことである。

2月1日の静岡新聞に、本来は春も半ばに出る、残雪と岩肌で形作られる雪形(ゆきがた)と呼ばれる形が、1月31日に富士山に現われたと報ぜられた。

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厳冬の富士に春の風物詩」として掲載されている。
1月31日、富士山に鳥が羽ばたくような残雪の模様が北西斜面の8合目付近に現れた。農作業を始める時期を告げる春の風物詩「農鳥」に似ているが厳冬期に見えるのは珍しい。

この雪形は本来は春に現れ、地元では「農鳥」と呼ばれて親しまれている雪形で、例年は雪解けの進む5月中旬から6月ごろに出現する。今年は積もっていた雪が強風で吹き飛ばされて「農鳥」のような形を現したという。

雪形の多くは、農事暦、自然暦として、田畑の仕事や漁を行う時期の目安に用いられてきた。 季節が移るに従い、雪形は姿をどんどん変えていく。この形になれば田植を行い、この形になれば豆を蒔き、など、農民は農作業の目安にした。

雪形には、農民になじみのものの形が見立てられていることが多い。 見立てられた形には、「種まき」「豆まき」「粟まき」「代掻き」「田打ち」などをしている人物や馬、牛、鳥など身近な動植物、文字、農具類等がある。

信州で見られる雪形で馴染みの深いのは、
  白馬岳の代馬(代掻き馬の岩肌)
  爺ケ岳の種まき爺さん(岩肌)
  五竜岳の武田菱(御菱)
等でよくその特徴を捉えたものと感心する。

本来の雪形の出るのはまだまだ先のことであるが、待春の情を掻き立ててくれる風物詩である。
私の生家は善光寺平をはさんで真向こうに菅平が見える。親父は菅平に現れる雪形を見て農事の判断をしていたことが思い出されて懐かしい。
   雪形に越中の農動き出す  釣   豊二
   一枚の餅のごとくに雪残る   川端 茅舎

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