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2012年1月13日 (金)

年迎ふ

俳人協会・俳句文学館発行、平成24年1月の俳句カレンダーに鷹羽狩行氏の一句が掲載されている。

年迎ふ山河それぞれ位置に就き 鷹羽 狩行

2401_3 太田かほり氏の解説文がある。

『独創的で大胆な擬人法である。山河に倣い人間の心身も引き締まる。山河は、日本人が最も畏敬の念をもって真向かうものの一つ、それもランク付けすればかなりの上位に位置する対象である。 四季いずれにおいても、いかなる状況においても、山河とともにあるのが日本人の根本的な精神であった。
 山河すなわち自然、多くの人々にとってふるさとの山河すなわち自然であった。だが、今の日本はうち続く災害に見舞われ、その山河さえも危うい状況に陥っている。
 しかしながら、物理的にどうであれ、「国敗れて山河あり」は心の真実である。如何なる地震も、津波も、原発も、心の山河までも奪い去ることはできない。今まさに位置に就く。スタートに備えて万端整え合図を待つばかりの緊張の一瞬である。
 今年、我々は挙って悲愁の底から出発する。この句は平成16年の作であるが、かつてない災害を経験して新たな意味をもつことに感銘を受ける。
 詩歌の普遍をこの句に見る。(太田かほり)』

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