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2011年5月 8日 (日)

佐鳴湖畔

浜松市に佐鳴湖のあることは前に述べた。
小さな湖ながら歌人、俳人、画家等が訪れ、又湖に接する入野の文学者である竹村広蔭が近江八景に因んで佐鳴八景と称して、夫々を短歌で紹介したのも良く知られるところながら、世の中の変遷と共に変貌を遂げつつあることも事実である。

湖畔の東岸での蘆刈りも情緒に富んでいる。湖畔開発と言うこともあって東岸と西岸の景も情緒もがらりと変わる。

写真は東岸の一景で蘆が芽吹き、遊歩道は未舗装部分が多く、自然の景をそのままに温存していてゆったりとした気分を味わうことが出来る。歩いている人も三々五々である。(写真は何れもクリックで拡大します)
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且つ、「小鳥の森」と称して一年を通して渡り鳥を含めて多くの種類の鳥がやって来る。丁度今頃は空を蔽う大樹から鳥語がひっきりなしに降ってくる。

一方西岸は、佐鳴湖公園と称して道も施設も整備され、親子連れや恋人同士の散策の場所になっていて、常時賑わっている。
道も舗装され車が通れるようになっている。駐車場も各地点に設けられ、又湖畔を巡る公園の一段上にも更なる舗装道路が完備され散策できる。
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湖を見渡す場所に作られた東屋めく建屋には、団欒する人や釣りを楽しむ人、それに子供らが掛けている椅子にはユーモアの滲んだ文字も見える。
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湖尻には漕艇場もあって、地元の高校や大学の漕艇部が練習をしている光景がいつも見られる。此処には皇太子時代の現陛下がお見えになった時の記念碑も立っている。

その西岸に張り付いて、静岡県で一番低い山と言われる、標高32㍍の根川山がある。入口には、登山道入口と一人前の標識が立っている。

知人に白馬村で山小屋を営んでいる山男がいる。他の山小屋群へ行く通路の大半は舗装されたのに、彼の山小屋を含む山小屋群への通路だけは未舗装のまま。舗装するとその道を境に生態系が乱れることを彼は知り尽くしていて、頑なに舗装化に反対しているからで、自然保護に対しての執念のようなものを感じる。

同じことが佐鳴湖でも言えるのではないか。徒に便利さと楽しみのために、これ以上開発の名において自然破壊を進めないことを切に望む。

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