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2010年10月10日 (日)

裏方

10月3、4、5の三日間、S誌の全国俳句大会が浜松駅前の「ホテル・クラウンパレス浜松」で行われた。
この種の大会運営には必ず裏方の努力がある。裏方の仕事は、成功して当たり前、失敗したらその責めを問われかねない。

人生の裏も表も見続けてきた人々は裏方の努力を看過しない。そのような想いから、今度の大会の裏方を覗いて見た。
大会の裏方の役割は、受付案内、司会進行、写真、句稿作成、披講代返等の各係に分かれていて、各パート何れも大変な気遣いと神経を使っていることがわかる。

その内、特に大変なのは句稿作成でその現場を覗いて見た
この係の問題は、初日・2日目と各一人3句づつ(夫々1句づつ短冊に書いて)出句、各日600句(2日間に1200句)にも及ぶ出句を、大会運営スケジュールの中に組み込まれた極く限られた時間内に、誤りなく一覧表に仕上げなければならない。そして各日とも、まづ選者用句稿として選者数分だけコピーをして遅滞なく届け、続いて出席者全員用句稿として夫々全員分コピーして配らなければならない。

出句はボツボツと出ながら、出句締め切り近くになると洪水のようにまとまって出句される。それを手際よく約20名が夫々の分担に応じて処理し、チェックし結果的にはA3用紙で(表紙まで入れて)約10枚分にまとめ、それを夫々人数分だけコピーして、上記のように配布しなければならない。これは神経と体力を使う大変な作業である。
特に2日目は吟行が終わると出句締め切りとなるので、一度にどっと出てくる句を捌く現場は、さながら戦場のような景となる。

この種の作業を正確に手際よく進めている統括指揮者は女性のSさん。てきぱきと見ていて気持ち良い。なるほどこのような人が居て、スムースに作業が進んでいるのだなと実感した。

現場には大型コピー機3台とパソコンとプリンター各2台が持ち込まれ、また句稿整理作成する為の大型作業台が並べられ、夫々の持分に従って整然と作業が進められている。

この種の作業は一般出席者には全く目につかない別室で行われているのだが、このような人たちの懸命な努力があってこそ大会は成功するのだと言うことを、改めて目の当たりにして感動した。

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コメント

どのような場合も裏方は目立たないけれど、場合によっては表を凌ぐ力量がなければ務まらないという事を知ったのは、あるお稽古の会での事でございました。今回の記事を拝見し、裏方がきちんと務まる人間こそ、どのような場面にも臨機応変に対応出来る優れた人間である事、その為には技量と同様に人間性が問われるのだ、と強く認識致しました。

投稿: Paillette | 2010年10月13日 (水) 01時20分

Pailletteさまも指摘されるように、裏方を誤りなくこなせる為には、裏方に徹する覚悟と資質、特にリーダーになる人は信頼性が高くなければ纏め切れないと思います。
本文に取り上げた係りのSさんはそのような資質を備えた人だったと思います。

投稿: | 2010年10月14日 (木) 15時16分

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