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2010年9月 3日 (金)

残暑

今年は113年ぶりの猛暑と言う。

気象庁は1日、今夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より1.64度高く、1898(明治31)年の統計開始以来最高だったと発表した。特に8月は平年を2.25度も上回った。暑さは9月も続く見通しで、1日も気象庁が観測する921地点中242地点で9月の観測史上最高気温を記録。157地点で35度以上の猛暑日、789地点で30度以上の真夏日となった。気象庁は「異常気象」として3日に専門家などによる分析検討会を開く。(毎日新聞)

立秋を過ぎると残暑と呼ばれるが、政界の混沌腐敗を含めて矢張り猛暑の感が強い。

俳誌「海坂(うなさか)」に松平和久氏が、蛇笏賞作家である相生垣瓜人(あいおいがき かじん)の『句集「負暄(ふけん)」私解』と題して残暑の句を取り上げている。
    歌ふべし何処まで続く残暑ぞと  瓜人
『残暑に参った気持ちを詠んでいるのは当然として、なぜ「何処まで」なのか。幾度か口に上せているうちに、「歌う」が気になり始める。瓜人の句は、古典や漢詩文を下敷きにしているから難しいと聞くことがある。それらを下敷きにすることも確かにあるが、そればかりではない。これは軍歌が下敷きになっていると気づく。
何処まで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ 三日二夜も食もなく 雨降りしぶく鉄兜」云々。「討匪行」の冒頭である。満州、今の中国東北区の植民地化を進めていた昭和初期の軍歌。藤原義江のテノールがかすかに耳に残る。国家の領導した戦争をうたう歌詞を、庶民の日常の感懐をよむことばに転換させる。ここに戦争への郷愁を読み取るのは正しくない。ここにあるのは風刺の精神であり、これこそが俳諧の精神なのである。』

とに角残暑猛暑が厳しい。

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