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2010年8月19日 (木)

大文字

8月16日には「京都五山の送り火」がある。盆の送り火であることは周知の通りである。
このことに就いては先に「大文字」にも書いた。しかし前述のような経緯もあって、今まで自分の眼で直接見たことはない。

今度、機会があって友人達と拝することが出来た。
Photo宿泊したホテルの屋上がそのまま五山送り火の見学場所になっている。
「大」の字が点火されるに先立って京都タワーの灯も消され、それ以外の市内の主だった灯も消される。ホテルの宿泊者も部屋を出る時には、部屋の電気を全部消して出る。
ホテルの位置は、「大」の字の燃え上がる如意ケ岳の南西にあるために、其処からの「」は写真のような景になる。

屋上は多勢の人々で混んでいたが、親切な方が席を譲ってくれたので最前列ではっきりと見る事が出来た。夜景なので写真の手ぶれは仕方ない。

如意ケ岳の「大文字」は20.00に点火され、その向かって左方松ケ崎の「」は20.10に、更に左方の西賀茂の「船形」は20.15に、夫々点火される。此処までは屋上から見ることが出来る。これだけ見ることが出来れば十分である。
(五山送り火の内の、左大文字(北山)、鳥居形(奥嵯峨)は、屋上からは残念ながら見ることは出来ない。)
Photo_7
写真は「船形」で屋上から見えるうちの最左端にある。

最初に「大文字」が点火されると、一種のどよめきが起る。
人それぞれの想いで見ているのであろう。続いて「妙・法」が更に「船形」が点火されてゆくと、人たちはその場に立ち尽くして声もない。

大多数の人は恐らく観光の一環として見るのであろうが、或る人達にとっては特別な想いで拝するに違いない。
掌を合わせている人達が居る。あの人たちは八月ということも考えると戦争に関係のある人たちかも知れない。或いは近親者の霊安かれと祈っているのかも知れない。

私は、点火され「」の字が浮き上がってきた時には、「嗚呼、弟もこれを見たのだなあ」と思ったらつい目頭が熱くなった。

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