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2010年7月 1日 (木)

茅の輪

1年の折り返し点に当たる6月30日には、各地の神社で名越(なごし)の祓いが行われ、茅の輪が鳥居や社殿の前につくられる。

6月30日午前中に浜松市北区引佐町の井伊谷宮に行った時に、直径約2.5mの茅の輪がつくられていて、そう言えば今日は夏越の祓いの日だったなと気がついた。、午後は「名越の大祓い」が営まれることになっているという。Photo 井伊谷宮(いいのやぐう)は、旧官幣中社で建武中興十五社の一社である。
後醐醍天皇の第四皇子である宗良親王を祀る。鎮座地は、建武中興(建武新政)の際に征東将軍として関東各地を転戦した宗良親王が、元中2年に73歳で歿した地と伝えられている(終焉の地については、諸説あり)。社殿の背後に宗良親王の墳墓がある。

茅の輪は、茅萱(ちがや)を束ねて大きな輪としたもので、その輪を潜ることを茅の輪潜りという。
神社に向かって、まづ左回りに輪を潜り、更に右回りに潜って8の字を描き、更にまた左回りに潜って、最後に真直ぐ潜って神前に参る。潜ることによって、身についた罪や穢れを洗い清め、無病息災・厄除けを祈る。

諸事終了後、茅の輪の一筋を抜いてきて、厄除けとする習慣もあり、私も茅の輪つくりのための余り茅萱を頂いて帰った。

   あきらかに茅の輪くぐりし前と後   斉藤美規
   茅の輪とれ神の月日も亦迅し    伊藤柏翠
   対岸の灯り初めたる茅の輪かな  渡部元子
   息災にありあれ茅の輪潜りつつ   石塚知二

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コメント

無信仰の私も、大晦日やお正月などには近所の神社へ参ります。茅の輪もくぐり抜けながら自然に、見えない神様という存在に対し敬虔な気持ちになっていく自分を意識致します。現代は、そのような自分を問うきっかけが、慌ただしく押し流されてしまう時代ですが、俳人でもいらっしゃいますAlps様のブログからは、深く、丁寧に、諦めずに生きる示唆を、いつも感じさせて頂いて居ります。

投稿: paillette | 2010年7月 2日 (金) 20時44分

過日、私が井伊谷宮に参ったのは、最近此処で行われる予定の行事があり、その下見に出かけたのが本音。
偶々、名越の祓い当日になっていて、茅の輪潜りが僥倖にも出来たと言うのが本音です。
しかし知らずに来て潜っても、何かすっきりしたものを感じたのは確かで、人間の心のどこかにそのようなものを受け入れるものがあるのも事実でしょう。

投稿: Alps | 2010年7月 2日 (金) 22時34分

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