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2009年11月 8日 (日)

飛騨古川

飛騨古川もご多分に漏れず観光の波が押し寄せている。しかし嬉しいことには、土地に伝わる伝統や文化が根強く息づいている。

その一端が和蝋燭である。
『江戸時代から続く「生掛(きがけ)和ろうそく」の老舗を守る三嶋順二さんは七代目。 全国でも和ろうそくを手作りで作っているお店は10軒もなく、その中で全て手作りでつくる店は、飛騨市古川町の「三嶋和ろうそく店」だけだと言われている。
・生掛(きがけ)とは、「混じりけのないものからできた」という意味で、
・掛けるとは、「幾度も幾度も塗る(塗りつける)、重ねる」の意味で、転じて和蝋燭の用語としては、「和蝋燭を作る」という意味でも用いられる言葉。
・三嶋和ろうそく店の「生掛和ろうそく」は、原料の全てが天然の植物性。さらに全工程が手作業。匠によって受け継がれている本物の「生掛和蝋燭」である。(ネット情報)』。
Photo
写真は三嶋さんが朱色の蝋燭を作っている現場で、鍋の中の蝋は60~70度の蝋でこれに白い蝋燭の一端をつけて逆にして垂れさせると見る見るうちに朱色の蝋燭が出来る。蝋燭つくりの匠である。

店には各種の蝋燭を展示即売している。工房には屋根の上に気抜口が付いている。、
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近くの円光寺には若山牧水の歌碑がある。
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「幾山河こえさりゆかば寂しさの
     はてなむ国ぞけふも旅ゆく」
で知られている牧水は古川を次のように詠っている。
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「ゆきくれてひと夜を宿る
ひたのくにの
古川の町に時雨ふるなり」

更に付近には、清冽な水を湛えた瀬戸川が流れている。堀とも川ともいえる狭い水路には、緋鯉や真鯉がゆったりと泳いでいる。
付近は白壁の蔵が並び又黒板塀の家が趣を添えている。

此処は又酒の産地でもあり、杜氏の像が道の辺に建っていて新しい杉玉が吊るされているのも風情がある。

親鸞ゆかりの本光寺も付近にあり、女工哀史にからむ野麦峠文学碑が建っている。

一度は訪ねたかった街に吟行して新に詩情をかき立てられた。

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