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2009年5月 7日 (木)

満願

お寺さんの主催で各地の33観音巡りをしているが、その内の西国33観音巡拝が今度満願となった。西国巡拝の内で特に記憶に新しい処では、上醍醐寺観音正寺がある。

いつも一泊二日の旅で春、秋各2回の旅である。この旅行の難点は2つある。
第1は老人や足腰の悪い人たちもいるので、なるべく参拝する場所の近くまで車で行けるように、小型のマイクロバスを使うが、歩く距離が少ない代わり、長距離を走るときは疲れる。エコノミークラス症候群と言われる飛行機よりもっと狭くてきついが、トイレ休憩を適当に取るのでその点は違う。
第2は一泊二日の巡拝は効率が悪い。往復の時間にとられて、お参りする時間がそれだけ制約される。二泊三日の方が真ん中の一日が丸々使えるので、効率が良いのだが、家庭の主婦は二泊の旅は制約があって行けない人が多いので妥協の結果、一泊二日となる。

今度の西国33観音巡拝はそのような事情があって、平成18(2006)年4月から今度の平成21(2009)年4月まで、計7回・14日で満願となった。

今度巡拝した寺は、岐阜県揖斐川町にある第33番札所で満願霊場である華厳寺と、第1番札所である和歌山県那智勝浦町青岸渡寺(せいがんとじ)の2寺である。
前者は岐阜県と言っても大垣の北方であり、後者は紀伊半島の先端近くで走行距離の長いのが問題だった。

Photo_2  第33番札所の華厳寺は満願の寺で、長い石畳の参道とご多分に漏れず高い石段がある。こんな山奥の寺なのに参道の両側には40数軒の土産物を売る門前町が開けているのには驚いた。

地域も比較的に北方であるため花も遅かった。
俳句の吟行の旅とは違って心経をあげ夫々の想いを込めて祈り、最後は御朱印を頂いて帰るという順であるが、楽しみは、新しい風景や人に触れ、特に女性にとってはお土産買いがある。

那智勝浦の宿舎は「海のホテル 一の滝」で、文字通り熊野灘の那智勝浦港に面しているので久しぶりに熊野灘の日の出を拝すことが出来た。
Img_6707 海の日の出は美しい。そして神々しい。日の出の時間を女将から伺って少々寒い中、窓を開けて日の出を待つ。
日の出を待つ時の一種独特な雰囲気と、胸のときめきが好きだ。
日の出の瞬間の景がなんと言っても素晴らしい。感じ方は人それぞれであろう。(写真はクリックで拡大)

写真の島は弁天島と呼ぶ。大潮の時は陸地とつながって歩いて行けると言う。
このホテルの女将は絵がお上手で二階のロビーには彼女の描いた絵が何枚か掲げられていて爽やかな雰囲気があった。

Photo_3 Photo_4

青岸渡寺は第1番札所で音に名高い那智の滝のあるところ。長い石段を上ってゆくと、塔頭(たっちゅう)が並びその向こうに那智の大滝が望まれ、更に熊野灘が眼前に開ける。
Img_6760

滝の上に水現れて落ちにけり  後藤夜半

滝落ちて群青世界とどろけり   水原秋桜子

滝といえば直ぐに思い出すのはこの句で、実景と荘厳さを巧みに詠みこんでいて妙である。

まこと神の滝にふさわしい。

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