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2008年12月 2日 (火)

新雪の浅間嶺

   新雪の千の白糸浅間嶺に

俳句協会・俳句文学館発行、平成20年度最後の12月カレンダー所載句である。
作者は堀口 星眠氏で、遠藤 正年氏の解説がある。

句集『営巣期』初秋。昭和45年作
 碓氷川を遡る。碓氷峠の水神の碑の立つ源流の泉に至る。熊野権現が上信二国の境に祀られ、峠の茶屋がある。見晴らし台が眺望を恣にしている。
 軽井沢、浅間高原は作者の第一句集『火山灰の道』(昭和33年刊)の先師石田波郷跋文によって知られているように、高原をこころざす人々の交流された場所である。
  冬は落葉松の空にきらめく氷塵。夏は白光する浅間の頂き。浅間より古いといわれる小浅間の草一つない丸みを帯びた山容。前田普羅はこの山の夜の火山活動を女性浅間といったが、古くからこのようなイメージがあったのであろうか。
  1000本の白糸にように等間隔に山襞に懸かる新雪。眼前の姿を叙したもので『営巣期』の帯の、自然参入は作者生得の素質で及び難いと書かれた先師の文章を思い出す。浅間へのしたしさが余韻となって心に残る。(遠藤正年)』

Photo_4

写真は今年11月初旬、長野新幹線の車窓から望見した浅間山であるが、まだ雪はなく山頂からは僅かに噴煙を棚引かせ、丸みを帯びた山容は美しい。
長野市に生まれた私にとっては、時々大噴火して火山灰が長野まで降ってきた記憶が何回かあるが、今は休止状態なのかそのような便りは殆ど聞かない。
信州人、特に北信に故郷を持つ者にとっては懐かしい浅間山の姿であり、この姿を見ると信州へ来たなあとの実感が湧く。
掲句は新雪を頂いた浅間山の景観を見事に表現していて印象深い。

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