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2008年12月31日 (水)

トヨタ・ショック

書店へ行くと「トヨタ」と言う字のつく本がやたらに目につく。
「トヨタ」を冠とする、生産方式、カイゼン、仕事術、、最強企業の哲学、人づくり……で、その中の生産技術をとっても、大野耐一著「トヨタ生産方式」は別として、いわゆる「カンバン方式」に代表される生産技術関連書も当然多いが、中でこれはと思う専門書は、私の読んだ範囲では只1冊だけだった。他はトヨタを題材とする商魂を垣間見る書が多いように見受けた。

峠路は上りきったら下りになる。
かねがね疑問に思っていたものの一つは、これほど売れている自動車の売れ行きの峠は一体どこにあるのだろうかと言う疑問だった。商品コンセプトが消費者に受け入れられていたのも事実だが、まさに天井知らずに見えたが、それが今回の金融危機を契機に露呈した感がある。
年間2兆円を越す営業利益が、2009年3月期の予想では想像も出来ない1500億円の赤字になると言う。まさにトヨタ・ショックである。予測不可能に近い需要の減退と為替差損と言えるかもしれないが、それ以上に重要な何かがあるように思う。

固定費の高い企業は比例費を少なく抑えられることが多い。自動車工業はロボット等の導入で設備費に金をかけた分、人件費を少なく抑えることが出来るはずだ。当然下請け企業も親企業の合理化に対応するために生産技術力を高めるための投資をしてきた。そのような面からすると自動車工業は装置工業に近い性格を持っているとも言える。
従って操業度が問題になる。損益分岐点を越すと急速に業績は向上するが、逆に分岐点を下回ると急速に悪化する。
トヨタの「カンバン方式」は世界に誇れる生産技術であるが、生産技術であるだけに、その思想や手法が果たして完成車の在庫まで及んでいたかどうか疑問視される。それだけに生産能力をどこまで持つかは大きな経営判断になる。

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