« 石舞台古墳 | トップページ | わが青春に悔あり »

2008年6月 5日 (木)

小諸とその周辺の句碑めぐり

伊豆の伊東や山中湖畔などには文学碑が多いが、小諸及びその周辺にも文学碑が多い。

その中で句碑だけを取り上げても、資料に依ると相当数に上る。
懐古園内の句碑
  紅梅や旅人我になつかしき   虚子
  雪散るや千曲の川音立ち来り  臼田亜浪
  秋立つや大樹の上の流れ雲  牧野耕雨
  郭公や何処までゆかば人に逢はむ  亜浪
  雲水の草笛哀しちくまが和    旅人
 尚、歌碑には、
  貞明皇后:夏の日のながき日ぐれし桑畑に
          桑きる音のまだたえぬかな
  若山牧水:かたはらに秋くさの花かたるらく
          ほろびしものはなつかしきかな
 藤村詩碑
     小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ…
Photo
北国街道沿いの句碑
  秋晴の浅間仰ぎて主客あり    虚子
  夜を荒れて火を見し浅間冴返る  曲水
  桜狩きとくや日々に五里六里    芭蕉
  柴を負ひそれにしめじの籠を下げ  虚子
  立科に春の雲今うごきをり      虚子
  人々に更に紫苑に名残あり     虚子
  風花に山家住ひも早や三年     虚子
  浅間嶺の月凉しけれ影を追ふ    亜浪
 歌碑には、
  若山牧水:幾山河こえさりゆかば寂しさの
            はてなむ国ぞけふも旅ゆく
 藤村詩碑
   昨日またかくてありけり今日もまた
           かくてありなむこの命なにをあくせく…
郊外の句碑
  今は雲を噴く火の山の若葉なり  荻原井泉水
  郭公や薬師立たせる山の霧     亜浪
  山路来て何やらゆかしすみれ草   芭蕉
  ちち母の菩提のしだれ桜かな   宮坂古梁
  精霊も立ちふる廻の月夜かな   一茶
 藤村詩碑
   まだあげそめし前髪のりんごのもとに見えしとき
      前にさしたる花ぐしの花ある君と思いけり
高峰高原方面への道に沿って
  ふるさとは山路がかりに秋の暮  臼田亜浪
  秋たつや呼べばうなづく人の問  小林葛古
  あけぼのや露とくとくと山桜       亜浪
  親玉の後の子玉やシャボン玉   正木不如丘
  穴城に名ある小諸や虫の声       不如丘
  雨晴れて楢の若芽の銀色に    丸山晩露
  稲妻やびつくりさせてあとのなき     葛古
  五月雨や線香立てしたばこ盆       一茶
  山国の蝶を荒しと思はずや        虚子
  昼の蚊やだまりこくつてうしろから     一茶
  遠山に日の当たりたる枯野かな     虚子
  小諸路や茶によばれゆく夜のおぼろ 伊東深水
  遠峰の高嶺々々に夏の雲         虚子
  小諸とは雨の涼しき坂の町       富安風生
  凍る嶺の一つ嶺火噴きはばからず  橋本多佳子
  おく霜や浅間の峰にあかねさす       深水
 歌碑には、
  若山牧水:小諸なる君が二階ゆながめたる
            浅間のすがた忘られぬかも

旅情をかきたてる句碑(詩歌碑)が多く居並ぶ。時間が取れたら追って見たいと思うが何処まで出来るか。

世の中が便利さと早さを追い求める時代にあって、このような詩歌・俳句の先人の後を追ってみるのも、心に潤いを齎してくれる。

|

« 石舞台古墳 | トップページ | わが青春に悔あり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99342/41407873

この記事へのトラックバック一覧です: 小諸とその周辺の句碑めぐり:

« 石舞台古墳 | トップページ | わが青春に悔あり »