文化遺産
浜松市の中心部は先の大戦で殆どの建物が消失したがその中で、残骸として残った建物を修復したものは何箇所かある。
その中で消失を免れほぼ完全な形で残った建物に靜岡銀行・浜松営業部(旧遠州銀行本店)がある。その建物の特徴はイオニア式柱頭と呼ばれる渦巻き型柱頭を持った4本の柱である。イオニア式柱頭 Ionische Kapitell は、柱の上に左右対称になった渦巻きがのり、その上にアバクスがのるといった構造で、アテネのアクロポリスではこのイオニア式とドリア式の柱が巧みに配置されている。
以前(2006/4)、本ブログで紹介した時には、その建物の前にバス停の屋根があってあたら文化遺産の景観も台無しだった。しかし今度リニューアルした建物の前からは、街路灯一本だけが残されたものの、それ以外のものは完全に撤去され建物の全貌が望まれるようになった(写真)。
『靜岡市役所も設計した明治生まれの建築家・中村與資平が県内で始めて本格的に手がけた建物で、県内近代建築の記念碑的存在である。ギリシャ、ローマ建築の流れをくむ正統古典主義の造りで、中村の代表作である。』と、靜岡新聞(2008/5/8)には紹介されている。
同紙によると『建築は昭和3年、県内初の鉄骨鉄筋コンクリート造りで堅固な構造が吹き抜けの大空間を可能にした。当時、県下随一と言われた総工費45万円をかけた最高レベルの建物』とも記されている。
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