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2008年5月 7日 (水)

行く春

浜松は凧祭が済んで漸く静かになった。

6日の夕方、家の近所の茶畑の附近を通ったら入り日と雲が実に綺麗だった。写真は午後6時半頃、携帯で撮ったもの。
200805061826000俳句の季語に、「行く春」や「春惜しむ」がある。
『「行く春 」は春という季節を人になぞらえて「行く」というのだが、擬人法と気がつかないほど親しみ深い言葉である。
春惜しむ」は過ぎ去る春を惜しむ人の心に重心を置く。これに対して「行く春」は過ぎ去る春を廻り流れる時間としてとらえた季語である。』と、角川俳句大歳時記にはある。
 行く春を近江の人と惜しみける  芭蕉
 行く春や鳥啼き魚の目は泪    芭蕉
 ゆく春や僧に鳥啼く雲の中     飯田蛇笏
 行春や浮葉ひとつに日のひかり 水原秋桜子
 ゆく春や身に倖せの割烹着    鈴木真砂女
 去りゆきし春を種火のごと思ふ  藤田湘子
行く春、ゆく春、行春、去りゆきし春等に俳人の想いも籠っているのであろう。
 春惜む心に遠き夜の雲       臼田亜浪
 春惜むおんすがたこそとこしなへ 水原秋桜子
 汝と我相寄らずとも春惜む     阿波野青畝
 惜春のわが道をわが歩幅にて   倉田紘文
過ごしにくい夏と冬は「惜しむ」とは言わない。

5日は立夏、暦の上では夏。その夏がやってくる。

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