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2007年6月 4日 (月)

梅雨に入る

    選果機の穴の大小梅雨に入る

蜜柑の選果機も今はシーズンオフで、入梅時の薄暗い倉の隅にひっそりと眠っている。選果機のドラムに開けられた大小の穴が、暗い口を開けているのが印象的だ。

蜜柑の選別作業は良く見かけるが、掲句の場合は選別基準はサイズである。
選別された蜜柑は夫々ところを得たと言う感じもあるが、一方では一所懸命に育った蜜柑が、たかがサイズという基準だけで選別されていく景には一種の哀歓が漂う。
コンベアで選果機に送りこまれる蜜柑が、大きさの違う穴の中に夫々選別されて吸い込まれてゆく。出来の悪い選果機もあろうが、蜜柑に機械を選択する自由はない。無心にドラムの上で踊っている蜜柑には哀感がある。

選果機は今も入梅の倉の片隅にひっそりと眠っている。

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