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2007年5月 3日 (木)

見えない糸

ふと手にした本は、「ときを刻む『信濃の女』波乱の人生19人」(島 利榮子著:郷土出版社)である。信濃毎日新聞に「ときを刻む女」と題して連載された内の19人に絞って一部加筆訂正してまとめたもの。その中に、同郷の誼で親しくお付き合い頂いているF子さんの記事が載っている。
2_5 F子さんのご夫君のご存命中からのお付き合いながら、その経歴等に就いては細かい所までは知らなかった。この書を読んでF子さんの経歴等に就いて得心した。家事調停委員功績で藍綬褒章も受賞されている。
ご夫君は、医師で清瀬結核病院にも勤務されていたが、請われて浜松の聖隷病院に移られ同病院発展の基礎を築き、以後浜松に定住されるようになった。私とは、「信濃会」という同郷の士の集いでお付き合いするようになってからである。

所で、清瀬病院と言うと忘れられない人がいる。S氏である。彼の青年時代の一時期にその病院で療養生活を送ったことがあり、しかもその時の主治医がF子さんのご夫君と聞いて目に見えない糸が人の世には張り巡らされている感じがする。
(S氏は聖隷病院の事務長をされ発展に貢献された。奉仕精神旺盛な方で今も多くの人から慕われ、私とは句友としてお付き合い頂いている。)

S氏が療養生活をされている一時期に、時と所を同じくしてM子さんも療養されていて、S氏とは俳句を通じて今もお付き合いされていると聞く。M子さんは今は俳句界でも重要な立場におられる。   
   春障子一日逢はねば母老いて
   遺されし肺が重たき朝曇
   枇杷の花休息もまたわがつとめ
   今年また母ありてこそ露けき灯
   不器用に世の隅に生き薺打つ
   生きざまの人それぞれに受難週
以上、1977年から1981年のM子さんの句より。

清瀬を核として、F子さんとそのご夫君、S氏、M子さんが見えない糸で結ばれているように感じる。

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コメント

船旅のご報告、及び、船旅のご報告(2)、の記事をこちらにTBで送ったのだが入りません。仕方ないので、内容的には離れている「眞田氏本城址」の方に送って見たが、それも入りません。
同時に他所に送ったTBは全て一発で入っているので、不可解です。 以前にも、この様なことが有ったので、或いは、プロバイダの関係か何かで、相性の様なものでもあるのだろうか、と不思議に思います。

投稿: 二人のピアニスト | 2007年5月10日 (木) 20時51分

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受信: 2007年5月16日 (水) 18時45分

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