« 栗おこわ | トップページ | 続、大平宿 »

2006年10月24日 (火)

東山魁夷・心の旅路館

信州善光寺のすぐ傍に「東山魁夷館」がある。群青色の魁夷の絵には人の心を揺さぶるものがある。長野へ行った時に時間に余裕があれば寄りたい場所の一つである。

 一日は僅かなひとときであるにしても、全生涯と見ることも出来ます。また一日一日の生き方の内容と密度が長い人生を決定していると言えないでしょうか。

と、「米寿記念・東山魁夷展」の開催された時の冒頭に魁夷は述べている。
横浜に生まれ、神戸に育った魁夷の絵には、信州の山河を描いたものが圧倒的に多い。かねてからその事が気になっていたが過日、大平宿からの帰途、妻籠に程近い賎母(しずも)に最近出来た「東山魁夷・心の旅路館」を見て納得した。
Kaiikinenkan此処は魁夷の版画作品展示館で、入ると正面の壁に、

 歩み入る者にやすらぎを
 去り行く人にしあわせを
           魁夷

と書かれている。
更に、その横に「木曽へのメッセージ」が書かれていてその中に、信州の山河に傾注してゆく経過が述べられている。

「美術学校に入って最初の夏休みに友人と共に木曽川沿いに八日間のテント旅行をしながら、御嶽に登ったのが、私を山国へ結びつける第一歩でした。この旅の途中、山口村の賎母の山林で大夕立に遇い、麻生の村はずれの農家に駆け込んで、一夜の宿を求めました。そこで私は思いがけないほどの温かいもてなしを受けたのです。
この旅で、それ迄に知らなかった木曽の人達の素朴な生活と、山岳をめぐる雄大な自然に心を打たれ、やがて風景画家への道を歩む決意をしました。……その後は何かに取り憑かれたように信州各地の山野や湖、そして高原へと旅を重ねて、四季折々の風景を描き続けてきました。」

親切にもてなしてくれたおばあちゃんの家は今も現存している。確か小西屋と言ったと思う。この時の出会いが魁夷の其の後を決定付けた事を知って感動した。雷雨と一夜の宿り、そして温かいもてなしによって其の後の人生が開けて行くとは、実に「出会い」とは素晴らしいもの、そしてその出会いを「真の出会い」にした画伯の心にも感動し、しばしその場に立ち尽くした。

|

« 栗おこわ | トップページ | 続、大平宿 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99342/12390340

この記事へのトラックバック一覧です: 東山魁夷・心の旅路館:

» 日帰りバスツアーで素敵な思い出作りませんか?【日帰りバスツアー情報館】 [日帰りバスツアーで素敵な思い出作りませんか?【日帰りバスツアー情報館】]
日帰りバスツアーで素敵な思い出作りませんか?【日帰り旅行情報館】 厳選日帰りバスツアー情報・グルメ・温泉・お土産情報!! 読売旅行 JTB 近畿日本ツーリスト 赤い風船 阪急交通社 日帰りバスツアー はとバス 団体 タビックス  蟹 さくらんぼ 桃 巨峰 梨 食べ放題 グルメ トラベル 味覚狩り 土産 ディズニーランド 富士急ハイランド  USJ スキー場  旭山動物園 温泉 コ... [続きを読む]

受信: 2006年10月26日 (木) 22時17分

« 栗おこわ | トップページ | 続、大平宿 »