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2006年1月 6日 (金)

ワヤン人形

旧歳晩、一冊の歌集を頂いた。インドネシア最高勲章を受章し、戦後のユースホステル運動、ウォーキングを通じた心身の健康と国際交流を訴えて、地球を2周半歩いた偉大な夫を支え、自らは家を守り農事に励む傍ら優れた歌人・小説家・エッセイストとして数々の賞に輝いた人の歌集である。その巻末に最近の世相を「ものが心を食べている姿に見えて仕方がない」とあった。

wayang  

インドネシア と言えば、私も1989年ビジネス出張で訪れたことがあるが、その時にはこのご夫妻の話を知らなかった。改めてその足跡を思うと、出張時に買って今も壁に飾ってあるワヤン人形を彫りこんだ壁掛けと、同じくブック・エンドを懐かしく改めて見直した。 

book_end_1

厚さ2cmの紫檀の板に、銅板を曲げて作った人形を彫りこんだ精巧な作品である。ブック・エンドに彫りこまれた人力車の名前を現地で何と呼んでいたかは忘れた。

book_end_3 

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コメント

自由律短歌というものには、どうも私は違和感が拭い切れず、従いていけないのだが、あの歌人の生き様の凄さ、素晴らしさには、本当に感動する。学歴等全く無いのに、現在では歴史上の人となった幾人もの優れた人物と親しく交わったのは、ご本人の人間力がそれだけのものを持っていたからでしょう。
あの歌集の終章「晩秋」の解題「ものは心を食う」は本当に共感の持てる内容です。そして90歳という年齢で、あれだけシッカリした文章を書けると言う事も凄い。Alpsさんの机上のお写真に、あの歌人の関連の書籍が並んでいるのを拝見して、私と同じ思いなのだな、と嬉しく思いました。
最初の歌集の中で,しっくり行ってはいなかった父親のことを
  もくろみは みんな外れて 今更に
    父は己の歳を思うか
と詠んだ娘のこの生涯を、その父に見せてやりたく思うのは、目論見がみんな外れて今の老境に入った私の思いです。

投稿: 佐久間象川 | 2006年1月 7日 (土) 15時46分

私も口語自由律短歌は余り多くは読んでいませんが、この歌人の生きてきた経歴を知るに付け、この人の心の叫び声を聴いている様に思い、強い衝撃を覚えました。
この短歌を読んで、人生の哀歓・家族と生活の事・戦争の酷さ悲しさ・都会の乾いた暮らし等々に、一貫して棒のような強さと、心の襞を感じて思わず目頭の熱くなるのを感じました。

投稿: Alps | 2006年1月 7日 (土) 19時32分

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