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2005年12月19日 (月)

池宮正信「ラグタイムの夕べ」

楽しみの一つは、毎年、年が押し詰まった頃に聴く、池宮正信「ラグタイムの夕べ」である。今年も先日そのコンサートがあった。

ラグタイムは、19世紀の後半、リンカーン大統領の奴隷開放宣言で自由になった黒人たちはその喜びを音楽に表現し、これがラグタイムの始まりとなった。そして段々盛んになってきたマーチ(白人の音楽)のリズムとそのヨーロッパの音楽の和音や構造を土台に、彼等のアフリカ的シンコペーションの入ったメロディーが一体となり1890年代にラグタイムが完成した。彼等の作り出した魔力のように美しいシンコペーションのリズムは白人たちを魅了し、瞬く間に全米に広がった。19世紀後半から20世紀初頭にかけての生き生きとした時代のポジティブなエネルギーと笑い声の中から生まれた音楽がラグタイムで、ジャズが流行する前に出来上がっていたアメリカのオリジナルポピュラー音楽である。

今年のコンサートは、予め軽食を摂った後、そのテーブルで聴くという、くだけた雰囲気の中で行われ例年の通り楽しいコンサートになった。ライブな会場でヤマハ・ピアノが美しい音を奏でていた。

第一部は通常のクラッシク・ピアノ曲であるが、第二部がラグタイムとなる。その中でも圧巻はなんと言っても、スコット・ジョブリンのラグで聴衆も時には手拍子を入れる等、演奏者と聴衆が一体となる楽しいコンサートになる。当日のジョブリンの曲目は、オリジナルラグ(1894年頃)、ジ・エンタテイナー(1902)、ラグタイム ダンス(1906)、パイナップル ラグ(1905)、ベテーナ(ラグタイム・ワルツ1905)、リアル スロー ドラッグ(「オペラ ツリモニシア」より)、マグネチック ラグ(1914)等で本当に楽しかった。

おまけが付いた。同じ゙テーブルに姉妹と思われる美人が居た。声をかけてみたら、矢張り姉妹で、姉のほうは、テレビ埼玉の人気アシスタント、妹はチームジャビッツの主要メンバーとして活躍中との事で、このコンサートを聴きたくて、態々東京から出てきたと言う。楽しい曲を美人と一緒に聴くことが出来て一層楽しいコンサートになった。

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