« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »

2005年11月26日 (土)

浜松からピアノが姿を消す

ヤマハ、河合楽器両社の創業の地で世界一のピアノ生産地として知られる浜松市から、二大メーカーのピアノ工場が姿を消す。

ヤマハは現在浜松市に在るグランド・ピアノ生産工場を2011年までに掛川工場(アップライト・ピアノ生産工場)に集約すると発表した。ヤマハは1980年代にはアップライト・ピアノを月間1万8千台、グランド・ピアノを2千台生産していた。従って両者合わせて年間24万台の生産だった。今は、グランドが年間1万6千台、アップライトを年間2万5千台の生産にとどまっている。(河合楽器は2007年度までに浜松市舞阪町のピアノ生産工場を磐田市竜洋工場に移転すると言う。)

此れで浜松市にあった両社のピアノ生産工場は、浜松市から姿を消す事になった。時代の推移と言ってしまえば其れまでの事。ちょっぴり淋しい気がする。

時恰も符号するように、この間の九州旅行中に、アフリカン・サファリと湯布院の中間にある岩下コレクションで大正初期のヤマハ・ピアノと足踏みオルガンを見たのも何かの因縁だろうか。感無量で見つめてきた。

old_yamaha_piano

大正初期のヤマハ・ピアノ と 足踏みオルガン

old_yamaha_organ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

岡城址

豊後竹田市に今も残る、岡城址は日本三険城の最たるものとして知られ、別名を臥牛城と呼ばれる。典型的な梯郭式山城で太鼓櫓門から本丸に到る高石垣は思わず息をのむ程美しい。城址には空井戸が遺されていて往時を偲ばせる。今、紅葉は終曲を奏でているようだ。

此処は「荒城の月」で有名な城址。土井晩翠直筆を刻んだ詩碑が建ち、滝廉太郎の銅像が建っている。城址を下った街中には滝廉太郎の旧宅とそれに通じる廉太郎トンネルがある。廉太郎は少年時代を此処で過ごした。「荒城の月」が発表されたのは1901(明治34)年。

街には又、武家屋敷跡や歴史資料館がある。今は珍しい畳屋が畳を作っているのも風情を添える。

site_of_oka_castle_2

   紅葉に彩られた、岡城址(11月23日)

site_of_oka_castle

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年11月13日 (日)

活字の上での再会

私の知人に山野井泰史・妙子夫妻が居る(文中全て敬称略)。

泰史はラインホルト・メスナー(オーストリア、1944年イタリア生)等と共に世界最強のクライマーとして知られ、2002年度朝日スポーツ賞、第7回植村直巳冒険賞を受賞している。妻妙子はマッキンリー、エヴェレストなど多くの高所登山を経験し、男より強いことで知られている。

この事は丸山直樹著「ソロ(単独登攀者・山野井泰史)」(山と渓谷社)、山野井泰史著「垂直の記憶(岩と雪の7章)」(山と渓谷社)に詳しい。

所でこの山野井夫妻を書いた本が又発行された。沢木耕太郎著「凍(とう)」(新潮社)である。その書評が11月13日の日経新聞に出ている。その書評者が、ドイツ文学者である池内紀ということで非常に興味をそそられた。

今から6,7年前位だったろうか。日経新聞の日曜版に「ドイツ宝さがし」と題するエッセイが連載され、私は日曜版の来るのを楽しみにしていたものだ。その著者が池内であり、「ドイツ町から町へ」(中公新書)を2002年11月に出版していて、先のエッセイとダブラせながら楽しく読んでいる。その池内の、「凍」の書評が当然の事ながら、池内流の要点を的確に捉えながら且つ、流麗な文章によって楽しい読み物になっている。

池内との活字上での出会いが又、山野井泰史を書いた「凍」の書評という活字上で再会出来た。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005年11月 1日 (火)

新酒蔵開き

毎年今頃の時期になると、地元の酒造屋が新酒発表とピーアールを兼ねて蔵開きが行われる。今年も句友からお奨めを頂いて行って見た。秋晴れの天気と只で酒が飲めるとあって、多勢の人が詰め掛けていて、浜北駅からはシャットルバスが例年通り運行されていた。庚申寺の直ぐ傍に在る酒造所とあって寺の境内まで人で埋まっていた。外国人も多数参加して国際色が出てきたのも最近の傾向だ。

sinnsyu_kurabiraki

komusou 併せて催し物もあり、虚無僧姿で尺八を吹きながら境内を巡る姿もあり、又、今では滅多に見られなくなったチンドン屋も出て鳴り物入りとなる。

お酒を頂く時は一人に1ケのグラスが渡され、其処へ新酒が注がれふるまわれる。上戸は何回も廻っては頂いていた。見知らぬ人々がその場で酒を介して和み合うのも楽しみの一つだ。

私のように今では殆ど飲まなくなった者も、そのグラスだけは頂いて来る。綺麗なグラスには「花の舞」と言う酒の名前が金文字で書かれていて本当に綺麗だ。

sake_bottle

帰り際に酒滓と新酒を買って帰る。今年も3本買った。俳句にも蔵開きは、多く詠まれている。

 蔀戸(しとみど)に沁むる香や今年酒 Alps

glass 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »